ロシア文学を楽しむ:『カラマーゾフの兄弟〈下〉』

やっとこさ読了!!!こんな超大作を読んだのはものすごく久しぶりです。すっごい達成感(笑)下巻が最も早く読み終わりました。

中巻でおこった事件の裁判、ミーチャの運命やいかに…というところですが、イワンの兄貴が久しぶりに登場。ミーチャがどーしょーもないのでイワンのほうが長男っぽい。

中巻からは昼ドラ的展開が繰り広げられるため非常に読みやすくなります。その中で確かに少年たちの話は異色で癒されます。

裁判の検事と弁護士、それぞれの論告が見事です。同じ事象を見て、これほど解釈が変わるのかと。ていうか状況証拠に頼り過ぎだろと(笑)裁判も適当すぎる!!(笑)

…と突っ込みたいところは沢山あるのですが、本当に一人一人キャラクターがしっかり立っていて、各々はたぶん、人間だれしも持っている要素をかなり強調された人格なのではと思うのです。

まだこの大作を語れるほど読めていないなと思います。別の人の訳でまた読んでみたい。

少し前に話題になった亀山訳はちらっと読んだ限りあんまり好きくないんですが、評価は高めなので一読の価値アリなのかなと。個人的には今回の原氏の訳みたいに名前(愛称?)がいっぱい出てくるのはこれがロシアか!って感じがして好きなのです。

アレクセイ
→アリョーシャ
→アリョーシェニカ
ドミートリイ
→ミーチャ
とか。苗字等も合わせたら、いったい一人の人物に対していくつ名前が出てくるんだ(笑)
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お気に入り度:★★★★☆

カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)
ドストエフスキー 原 卓也

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