ソニー復活の秘密――迷いと決断

迷いと決断 (新潮新書)
迷いと決断 (新潮新書)
出井 伸之

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ソニー経営者の迷いと決断,そこから私が学ぶものとは?

サブタイトル通り,著者がソニーに入社した経緯から社長としての10年が記されている.なるべくしてなったのではなく,社員の反発,傾いた経営,マスコミの心ない報道など様々な重圧を感じながらの10年.まさに「格闘」である.いろいろな出来事が書かれているが,著者の中には一貫した軸があり,それを曲げなかったからこその今のソニーでありこの本の言葉の重みなのだろう.
迷った時の決断というよりも,何を考えてどんな姿勢で仕事に臨む(決断する)べきかということを教わった.

やらなければならない毎日の仕事のほかに,一回り大きな視点に立って自分なりに分析するという作業が必要
>これ大事.社会人になったら常に頭に留めておきたいこと.

新しい技術が売れるのではなく,新しい技術が消費者を幸せにしたときに売れる.
>機能が良ければ良いというものでもないのです.

違う業界の人間と会え!
>もっともっと会いたい!そのためには外国語を…!
>面白く学べる場を探せ.

過去を否定しない.
>マイナスからは何も生まれない!前向きに前向きに.

手当たり次第首を突っ込む.
>失敗もしよう.

発想の転換.「録音できないテープレコーダーなんて不良品じゃないか」
>確かにこれはすごい.機能を落とそうというのはあまり考えつかない.発想の転換

成功するまでやめない.さすれば結果は成功.
>本気でやればどこかで誰かが見ていてくれる!そんな頑張りを経験したい.

p217
人は組織からの卒業や引退はありえても,自分自身から引退するということはできないのです.
>いつまでも,自分自身のシナリオを.自分がどうありたいか.どう生きるのか.