システムの価格
ITシステムの価格は高すぎるなぁと、SIerに入社して仕事をするようになってずっと感じていました。
そもそも「価格」というものは市場が決めるものではないのでしょうか。需要と供給のバランス。作業量・人数・時間の積み上げで決まるものではないはずです。
大量一括生産ではないから?
よく言われるように職人の世界だから?
伝統工芸品、手作りのものの値段が高いのは、そこに価値を見出す人がいるからです。システムに対して、納得して膨大な金額を払っている顧客が一体どれくらいいるのでしょうか? 今はシステム投資が流行のようにもてはやされている感があるため、大きな会社ほどたくさんお金を出してくれますが。
どうしてここまでシステムの値段に対して違和感を感じるのか、その理由が分かりました。
そのシステムを導入した効果が、定量的に評価されていないためです。
効果が金額として現れていて、それがそのシステムに投資した金額と比較できれば、そのシステムが高いか安いかが判断できます。
納得感のある価格のためには、
- 価格を下げる
- 優先順位を明確にし、優先度の低いものを諦める。
- 見積もり2億円のIP電話を820万円で構築した秋田県大館市から学べること | 日経 xTECH(クロステック)
- 100回に1回くらいは落ちていい、とか。
- システムの価格が上がる背景は、作る作業そのものよりもテストに莫大な時間と手間がかかっているのです
- 優先順位を明確にし、優先度の低いものを諦める。
- 効果を定量化する
- SIerが経営コンサルから入って、システム導入から効果までを保証した価格設定(さらに高くなりそうな気もする…)
- 作り方を変える
- 必需品(システム)は工芸品であってはならない
一番の課題は最後の「作り方」なんでしょうね…。